メディテックは大腿骨頸部骨折に特化した人工骨頭インプラント製品をご提供しております。
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人間の体を動かすために必要なものは、骨と筋肉です。骨と骨の連結部分を関節といいます。関節は、膝・肘・腰・肩など体中のいたるところにあり、人間の体が動くところは全部この関節でできています。
足の付け根の部分にある関節を股関節といいます。骨盤と太ももの長い骨である大腿骨が接合している部分です。股関節は球関節(きゅうかんせつ)として知られており、大腿骨の丸い骨頭(こっとう)が骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)にボールと受け皿のようにはまり込みできています。
交通事故や転倒、転落によって、大腿骨を骨折するなどした場合、股関節の働きが損なわれることがあります。特に、高齢者が転倒して太ももの付け根を痛がり歩けない場合は、大腿骨頸部骨折(脚の付け根に近い部分の骨折)の可能性があります。大腿骨頸部骨折により歩行困難な場合、インプラントを埋め込む外科的治療を行い、日常生活に支障がない程度の歩行を再現することができるのです。
大腿骨頸部骨折は高齢者の骨折の中でも頻度が高く、人口の高齢化とともに特に最近増えている骨折のひとつです。また、そのほとんどが、屋内の平地歩行中の転倒で発生しています。
大腿骨頸部骨折後、普通は脚を動かせなくなり、立つことも歩くこともできなくなります。大腿骨頸部骨折のため寝たきりになると、褥瘡(じょくそう)、血液凝固による肺塞栓症、精神錯乱、肺炎などの重大な合併症のリスクが増大します。
大腿骨頸部骨折には大きく分けて、頸部骨折(A)と、転子部/転子下骨折 (B)の2種類があります。
頸部骨折は関節包(股関節全体の表面を包む皮膜)の中の骨折です。
転子部/転子下骨折は、関節包の外の骨折です。
骨折タイプ | 手術方法 | 弊社製品 |
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大腿骨頸部骨折 | 人工骨頭置換術 注1 |
・モデュラーネックシステム ・OPTIMA ステム ・Joinus Hip ステム |
マルチプルピンニングピンもしくはスクリュー | ・Cannulated Screw | |
大腿骨転子部/転子下骨折 注2 |
ヒップスクリュー | ・ウルチマヒップスクリューS |
ネイル | ・Inter Blade Nailシステム |
頸部骨折と、転子部/転子下骨折では、それぞれ治療法が異なります。
頸部骨折の場合は、骨折した大腿骨骨頭を取り除きインプラントに置き換える手術を主に行います。これを人工骨頭置換術といいます。注1
転子部/転子下骨折の場合は、金属製のプレートなどを挿入して大腿骨頭を固定する方法で、大腿骨頭を温存することができます。[ヒップスクリュー ネイル]注2
手術の大きな利点は、患者様がベッドから起き上がり、術後すぐに歩行を始められることです。術後1〜2日すれば歩行器を使って数歩歩くことも可能で、できるだけ早くリハビリテーションを開始することができます。
術後に寝こむことなく、すぐに歩行できるのが大きな利点です。
ADL(Activities of Daily Living)の略で、日常生活動作のことです。起床動作、移動動作、食事動作、更衣動作、整容動作、トイレ動作、入浴動作、コミュニケーションなどに分類され、生活を営む上で不可欠な基本的行動を指します。整形外科の治療は、なるべく元通りの日常生活動作(ADL)に回復することが目的です。
高齢者に多い骨折です。特に女性の発生率が高いのも特徴です。転倒などにより発生しますが、骨粗鬆症で骨が脆くなった状態では簡単な動作でも骨折に至ることがあります。
骨折位置による違いや個人差はありますが、股関節部に痛みが出て、ほとんどの場合、歩行困難になります。寝たきりにならないためにも、早期発見、早期治療、早期離床が重要となります。
高齢の患者様の場合、寝たきりにならないためにも早期に歩行できるようにすることが重要です。ほとんどの場合は手術による固定が必要となり、早期離床が推奨されます。
一般的には、金属、セラミック、超高分子ポリエチレンなどでできています。
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